美容室を経営する上で重要な売上げ。美容室の月額平均売上げは約170万※と言われていますが、諸経費や光熱費・材料費、スタッフの給与に見合うだけの売上げを確保しなければ美容室経営は成り立たちません。
ここでは、美容室の売上げを上げる方法についてまとめています。(編集チーム調べ)
美容室の売上げを上げるためには、客数を増やし、客単価を上げ、来店頻度を多くすること。そのために、具体的に何をすべきかを見ていきましょう。
どれだけリピート客がいても、新規顧客がなければ失客し、新規集客数がある程度確保できていれば、美容室の経営は安定するといわれています。売上げを伸ばすためには、まず、新規集客数の増加を目指しましょう。
新規顧客を増やすためには、まずお店の存在を知ってもらうことです。そのためには、ホームページを作成したり、SNSを利用したり、チラシや広告を配るなどの方法が効果的です。
とくに最近は、お店の様子や施術のビフォア・アフターを紹介するなど、ビジュアルを使った発信ができるSNSが人気。地域密着型の美容室であれば、クーポンなどを付けたチラシを配布することもおすすめです。
リピート客がたくさんいても新規顧客がいなければ失客するといいましたが、新規集客には時間と労力が必要です。また、顧客の母数にも限りがあるため、一度来店してくれたお客様をリピート客として定着させることも、美容室の売上げを上げるために欠かせません。
リピート率を上げるためには、お店の認知を絶やさないこと。メールマガジンやDM、はがきなどを送って、定期的に連絡をするようにしましょう。
リピート率アップのために重要なのは顧客満足度
「この美容室にまた来たい」と思わせるだけの質の高いサービスを提供すれば、自然とリピート率にも繋がります。そのためには、カット、パーマ、スタイリングなどの技術力はもちろん、お客様がどのようなスタイルを望んでいるのか、どのような悩みを解消したいと思っているのかを汲み取れるカウンセリング力も必要になります。こうした技術を磨くためには、美容師向けのセミナーに参加したり、自店で勉強会を開催するのも有効です。
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顧客単価が上がれば、当然、売上げが上がりますし、お客様の数が少なくても、一定の売上げを確保できます。しかし、単価だけを上げると客数は減ってしまうので、単価を上げるに値する価値を付加する必要があります。お客様の悩みに合わせた高単価メニューを作成したり、オプションを用意したり、物販を提供するという方法がおすすめです。
接客や施術のスピードを上げることで、業務効率が上り、1日に施術できるお客様の数も増えます。
ここで注意したいのが、スピードを重視するばかりに、お客様との会話を早めに切り上げてしまったり、急かしたり、店内を走り回ったり、カウンセリングをなくしてしまったりしないということ。また、休憩時間を短くするのもいけません。
接客から案内までの時間やお客様を待たせている時間にムダはないか、会話をしながらも施術スピードはキープできているか、スタッフ内の連携はきちんと取れているかなどを見直し、改善できる部分はないかを確認してみましょう。
多くの美容室で、シャンプーやトリートメントなどのヘアケア用品を販売していますが、実は、店販を苦手としている美容師さんも多いようです。
店販は時間をかけずに売上げを上げる有効な方法。「お客様に嫌がられないか不安」「切り出し方がわからない」というのであれば、POPを作成してさりげなく商品をアピールしたり、実際に試してもらったり、自分が使った感想を伝えたりして、商品の存在を知ってもらうことから始めてみるといいでしょう。
新規集客もできていて、リピート率も悪くないのに売上げが上がらないという場合には、メニューや価格体系が適切でない可能性があります。周辺の美容室に合わせた価格設定を行っているのであれば、自分たちのお店の技術力やサービスに合わせた価格設定を行い、利益率が極端に低いメニューは、内容や価格の見直しを行いましょう。
ビヨニュー
編集チーム
売上げアップのために重要なのは顧客満足度です。「この美容室にまた来たい」と思わせるだけの質の高いサービスを提供できているか、価格と施術のバランスは適正か。ご自身のサロンワークについてじっくりと振り返ってみてはいかがでしょうか。
美容室で受けた施術の感動が大きいほど、お客様がSNSで情報を拡散したり、友人や知人に話をして、良い口コミ評判が広がり、新規来店や新規紹介につながります。