美容室の単価を上げる方法のひとつとして、高単価メニューを用意するのも有効です。高単価メニューの作り方のポイントをまとめています。
美容室において売上のカギを握るのは、高単価メニューです。美容室の高単価メニューは主に以下。
利益率とは、売上高に対する利益の割合のことをいいます。利益は簡単にいうと、売上から費用を引いたものであり、利益率は「売上総利益÷売上高×100」で求めることができます。現在、用意しているメニューの利益率を計算して、どのメニューが利益率が高いのかを把握しましょう。
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編集チーム
しかし、利益率が高かったとしても、あまり利用されていないメニューでは意味がなく、利益率が少なくても、リピートされているメニューのほうが、美容院の売上に寄与している場合が多いです。リピートされているメニューは、なぜリピートされているのか、その理由を分析していくと、儲かる高単価メニューを作ることができます。
高単価メニューを闇雲に作っても、それを利用してくれるお客様がいなければ意味がありません。以下のポイントをおさえてメニュー作りをすることをおすすめします。
20代、30代、40代、どの年代をターゲットにするのかによって、用意するメニューも変わってきます。年代によって髪に対する悩みも要望も変わってくるからです。
例えば20代ならカラーやパーマでおしゃれなヘアスタイルを楽しみたいと思う一方、ダメージを受けた髪の回復を望む人もたくさんいます。30代、40代になると白髪や髪のボリュームアップなど、加齢による髪の悩みが増えてきます。
まずはターゲットを定めて、そのターゲットの興味を引き、心を掴むようなメニュー作りを意識しましょう。
ターゲットが明確になると、その年代が抱える髪の悩みも絞られ、悩みに特化したメニューも作りやすくなります。
メニュー名はどんな悩みに対応しているのかひと目でわかるものにすると、お客様も試しやすくなります。
「小顔になれるカット」や「うるツヤトリートメント」とあれば、小顔に見えたり、髪に潤いやツヤを与えてくれるものであることがわかりやすく、お客様の興味も引きやすくなります。一見してわかりやすく、メリットが伝わりやすいものを入れましょう。また、そこに流行りの言葉や擬音などを取り入れると、さらに目を引きやすくなります。
カット、パーマ、カラーなどの単体メニューだけでなく、カット+カラー、カット+パーマなどがセットになっているメニューも用意しておくといいでしょう。セットメニューの場合、単体よりも値段を割引にするのが一般的です。割引にすると儲けが少なくなると思いがちですが、単体のメニューを別々に施術するよりも時間が短縮され、結果的に儲けは大きくなります。
人の心理として、いつでもできるものよりも、「期間限定」のほうに心が引かれるもの。季節やイベントに合わせた限定メニューなど、特別感があると多少高くても選ばれる可能性があります。また、新しいメニューとして追加したいものがある場合、期間限定にして試してみるという方法もおすすめです。
多くの美容室で行われている方法ですが、カットにシャンプーを付けたり、トリートメントやヘッドスパ、ヘアエステなどをセットにしたメニューを作ると、単価を上げやすくなります。3段階の選択肢を用意すると真ん中の価格帯のものが選ばれる「松竹梅の法則」を活用して、上位メニューを選ばせるという方法でもあります。
トリートメントやヘッドスパ、マッサージ、髪質改善などのオプションメニューを用意しておくと、お客様はその日の気分に合わせて選ぶことができます。オプションメニューは、お客様にお勧めするタイミングも重要になってくるので、どのタイミングで伝えるのが効果的か、いろいろと試してみるといいでしょう。
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高単価メニューの作り方についてご紹介しましたが、美容室を利用する多くのお客様がオーダーし、利益率も高く、リピートされやすい「儲かるメニュー」といえばカットです。このカットの利益率をどう高めるかを追求することも、高単価メニュー作りの有効な選択肢のひとつになります。
たとえば、お客様の悩みに合わせた独自のカット技術や、このサロンでしか受けられないという施術があったらどうでしょうか。当然、その店のアピールポイントになりますし、お客様を呼び込むための強力な武器になります。
当メディアでは、お客様の悩みにこたえることができ、他店と差別化も図れる、特許技術を取得している「ステップボーンカット」について紹介しています。ぜひ参考にご覧ください。