客単価は「高いほどいい」と思われがちですが、サロン経営において大切なのは、客単価よりも「時間単価」という考え方。ここでは、客単価と時間単価の考え方についてまとめます。
そもそも時間単価とは、時間あたりの単価のこと。客単価と時間単価の違いは以下。
5人分の売上が合計6万円だったとすると、その日の時間単価は、6万円÷6時間=1万円となります。時間単価とは1時間あたりの単価であると同時に、担当者の時給ということもできます。
時間単価を上げるには、以下の方法が考えられます。
お客様が来店してから帰るまでの間には、意外とムダな時間が潜んでいるもの。施術自体のスピードアップはもちろん、担当者の手が止まっている時間はないか、お客様の滞在時間全体を見直してみるといいでしょう。
他の対策を練らなくとも、メニューの価格そのものを値上げすれば、時間単価を上げることができます。手早く時間単価を上げたい場合、あるいは、現在の価格が安めに設定されている場合などには有効な方法です。
通常の施術メニューの値上げが難しい場合は、オプションメニューで価格を上げられないか検討してみましょう。
例えば、トリートメントなどは短い施術時間でもプラス料金を得ることができます。炭酸ミスト、頭皮クレンジング、ヘアパック、マッサージ、ヘッドスパなどのオプションを用意して、時間単価アップを目指しましょう。
シャンプー、トリートメント、ヘアワックス、スプレーなどの物販は、時間単価を上げるための強い味方です。初めて購入されるお客様には、カウンセリングをしたり、使い方をレクチャーする必要がありますが、その商品を気に入ってリピートしてもらえれば、次からは時間をかけずに売上を上げることができるからです。
ポップを作ったり、実際に試してもらったりして、商品に興味を持ってもらえるようにリードしていくのもひとつの手段です。
ビヨニュー
編集チーム
美容室の経営者や施術担当者は、時間をかけたほうがお客様の満足度が上がると考えている人も多いようです。
確かに「ゆっくり時間をかけてやってもらいたい」というお客様もいますが、実は「希望通りの仕上がりになるのであれば早く終わるほうがいい」と考えているお客様がほとんど。2時間、3時間かかるものを、1時間、2時間で終われば、その分、お客様の大切な時間が増えるのですから。
美容師とおしゃべりをしたい、美容室に長居したいと思っているお客様に対しては、オプションメニューを受けていただくといいでしょう。
このように、時間単価を上げることは、美容室側はもちろん、お客様にとってもメリットのあることなのです。